吸血鬼少女の餌は意地悪幼なじみ!

「「あれ?」」


燐と私の声が重なる


「…ねぇ、燐。あれって…棗くん?」

「うん…あれ、棗だ」


プリコン出場者がステージに並んでいる
その中に、燐の彼氏…棗くんが混ざっていた

棗くんったら…燐っていう彼女が居ながらあんな所に立つなんて…


「燐、聞いてなかったの?」

「うん、知らない。まさか、棗が出るとは思わなかった…私以外の女の子とデートしたいなんて…いつから、あんなに浮気者になったのかしら?」


…少し燐が殺気立った

棗くん…確かに格好いいんだけどさ
なんでプリコンなんかに出たんだろ?


「ミスコン優勝者が小花で本当に良かった」

「棗くんと私がデートしてもいいの?」

「ん?だって、小花が棗を好きになるとは思えないもん。小花には珪くんが居るもん。凄く安心!」


親指をグッと立ててウインクする燐
うん、信用されてるようで良かったです…



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