吸血鬼少女の餌は意地悪幼なじみ!
「あー…飲みたくなってきた」
ボソっと呟く棗くん
吸血鬼の館の内容は微妙だったけど、食欲というか…血欲が湧いたらしい
「燐の血…美味しいんだよね。もの凄く。そんだけ、俺の事を想ってくれてるんだよねー。あー、俺って凄く幸福者だなー」
「対となる造血族だもん。美味しいに決まってるじゃない」
血美味しい=想われてる
なんて、そんなわけないよ
「…?小花ちゃん、知らないの?」
「なにが?」
首を傾げて不思議そうな棗くん
私は何を知らないんだろう?
「確かに対となる造血族の血は渇きを潤してくれる。でも、美味しいとは限らないんだよ?」
「え?そーなの?」
美味しいから潤うって訳じゃないの?