吸血鬼少女の餌は意地悪幼なじみ!
「対となる造血族の血は渇きを潤す。言わば、ただの水。そして、"相手への気持ち"が味になる。言わば、甘味料」
な、何?!その法則?!
私、知らないよ?!
「俺と燐はラブラブ。だから、俺にとって燐の血は、潤うし甘くて美味しい最高の血になるんだ」
うそだよ
だって、そんな法則があるなら…
珪くんの血が美味しい理由がわからない
「珪くんの血…美味しいよ?でも、珪くんが私の事…す、好きなわけ…」
「でも…美味しいんでしょ?」
「美味しいよ?」
「じゃぁ、そーゆーことだよ」
親指をグッと立ててウインクする棗くん
"そーゆーこと"って…
珪くんが私のことを…?!
「…小花ちゃん、顔真っ赤」
「い、言わないで…」