吸血鬼少女の餌は意地悪幼なじみ!

「おーいーしーいー」


アイスを頬張り幸せを噛み締める
そんな私を見て珪くんが一言…


「…太るぞ」

「大丈夫だもん。アイス1つ分のカロリー位なら遊園地で絶叫しとけば消えるよ!…たぶん」


自信はない
でも、そう思いたい


「ふーん…絶叫ねぇ…」


ニヤッと笑う珪くん
え、凄く嫌な予感


「このあとフリーホール乗ろうか」

「えっ…」


フリーホール…
垂直落下するアレだよね

私、ジェットコースターは乗れるんだけど…
垂直落下するフリーホールって怖いんだよね


「俺、アレ大好きなんだよね」


違う
私は知っている
珪くんはフリーホールが大好きなんじゃない


フリーホールに乗って、絶望する私の顔を見るのが大好きなだけだ




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