吸血鬼少女の餌は意地悪幼なじみ!
そして、私は今日も珪くんに負ける
「えっと…棗くんに教えてもらったの。造血族の血の味について」
「うん、で?」
珪くんはコーヒー片手に、私の話を聞く体制に入った
「えっと…造血族の血の味は…あげる相手によって味が変わるんだって。造血族が血をあげる相手を想えば想うほど、甘く美味しくなるらしいんだよね」
「ふーん」
凄く薄い反応
やっぱり、棗くんの話は嘘なんだよ
「でも、嘘だよね?だって、もしその理論が正しいなら…珪くんが私のこと大好きって事になっちゃうもん」
「大好きだけど?」
だよね、だよね!
やっぱり、嘘だよねー…?
……ん?