吸血鬼少女の餌は意地悪幼なじみ!
「さて、終った?」
「…ん」
ひたすらプリントを綴じ続けて、なんとか終わらせた冊子作り
ホチキスし過ぎて指が痛い
腱鞘炎になりそうだよ
「よくできました。じゃ、帰るぞ」
軽く頭を撫でられる
…ちょっと嬉しいって思ってしまった
少し赤くなったかもしれない顔を隠すように、素早く帰り支度をする
すると…
ガラっと生徒会室の扉が開いた
そこには一人の女生徒
しかも、先輩だ
「…えーっと、生徒会に何か?」
扉の向こうにいた人物に珪くんが対応する
私はその様子を意味分からず眺めていた