吸血鬼少女の餌は意地悪幼なじみ!
「ふーん、私が分からないってことは…まだ覚醒してないみたいね?」
まっすぐ私を見る先輩
"まだ、覚醒してないみたいね"って…
私が吸血鬼だって…バレてる?
「で?生徒会長くん。貴方がこの子の造血族ってとこかしら?」
今度は珪くんを見て言う先輩
珪くんが造血族のことも知ってて…
私が吸血鬼なのもバレてる?
もしかして、この先輩も…
「私も吸血鬼なのよ。覚醒済のね」
覚醒済の吸血鬼の先輩
その先輩が私達に何の用?
「で?ご用件は?」
何も言えない私の代わりに珪くんが先輩に言う
すると、先輩が笑う
「ねぇ、吸血鬼ちゃん?貴女の造血族を私に譲って?」
……え?