吸血鬼少女の餌は意地悪幼なじみ!

私の造血族…
つまり、珪くんを渡せ?

そんなの…


「嫌です。お断りします。大体なんでですか?」


なんで造血族を渡せなんて言うの?
自分の造血族がいるはずでしょ?


「死んじゃったのよ。私の造血族」

「…え?」


だって、造血族は普通の人間より丈夫なんでしょ?


「私が殺したのよ。私の…覚醒時にね」

「…覚醒時?」


なにそれ…どーゆうこと?


「貴女、なにも知らないのね。私達吸血鬼が覚醒時に血が必要なのは知ってるわよね?…その時、私達は自我を失う。17年間の飢えを満たすかのように夢中で血を飲むの」


懐かしむように遠い目をする先輩
そして、衝撃の事実を語る


「私の造血族は、私の覚醒時に…血を飲まれ過ぎて死んだ。造血族と言えどただの人。血を失い過ぎたら死んでしまうのよ」



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