吸血鬼少女の餌は意地悪幼なじみ!
「実際、珪くんのお母さん。琴ちゃんも死にかけたわ。私のせいで」
「…え?」
そうなんだ…
「ねぇ、珪くん。造血族の血ってね。味が変わるんだよ?」
「味が変わる?」
まったく理解できない
血は血の味じゃないの?
「造血族の血は、あげる相手への気持ち次第で味が変わるのよ?」
あげる相手への気持ち次第で?
ってことは、俺の小花への気持ち次第で味が変わるってこと?
「たぶん、今、私が珪くんの血を飲んでも美味しくないと思う。でも、琴ちゃんの血は違うの…琴ちゃんの血は私にとってはミルクココアみたいに甘くて暖かくて優しい味なの」
凄いな、造血族の血
うーん、だったら俺の血はどんな味になるんだろう?