吸血鬼少女の餌は意地悪幼なじみ!
先輩から聞いた"覚醒の話"
『吸血鬼の覚醒時に造血族が死にやすい』
怖いよ…
もしかしたら、私の覚醒時に珪くんを殺しちゃうかもしれないなんて…
嫌だよ…
そんなの嫌だよ…
「はぁ…」
もう、何回目かも分からない溜め息をついた時だった…
「きゃっ…」
「何やってんのよー」
教室の端でそれは起こった
一人のクラスメイトがカッターで指を切った
その瞬間、今まで気にも止めなかった血の匂いが私の嗅覚を刺激した
そして、思ってしまった
"欲しい"