吸血鬼少女の餌は意地悪幼なじみ！

「はぁ…はぁ…」


家に着き、部屋に引きこもる
鍵を掛けて誰も入って来られないようにする

珪くんを失うリスクがあるなら、一人で乗り越えてみせる


「小花っ！開けて！」


扉の向こうでママが私を呼ぶ
ママは私の雰囲気で察したんだ
覚醒が始まったことを…


「小花！無茶なことやめて！今、珪くんを呼んであげるから」

「やっ！ダメ！珪くん呼んじゃダメ！」


今、珪くんを目の前にしたら…
きっと、飲んでしまう


「小花！覚醒を一人で乗り切るなんて無理なの！無謀過ぎるの！」


無謀過ぎる…

でも…
私が珪くんを殺しちゃうくらいなら…