吸血鬼少女の餌は意地悪幼なじみ!
「大丈夫だから」
「!!」
抱き締められたまま、優しく頭を撫でられる
「俺は死なないから。俺は、小花に殺されるほど弱くない」
「っ…でもっ…怖い…」
珪くんを失うのが怖い
「俺は死なない。絶対に。もし、俺が死んだら小花は俺以外のヤツから血を貰うんだろ?…そんなの、許さないから」
「…っえ?」
「お前は俺の血だけ吸ってればいいんだよ。だから、俺は死なない。意地でも死なない」
ぎゅっと、珪くんの腕に力が入り
更に珪くんの首元が近くなる
「…本当に…死なない?」
「うん、絶対に死なない」
珪くんの力強い返答を聞いて、そっと珪くんの首元に口を付ける