吸血鬼少女の餌は意地悪幼なじみ!
「落ち着いたか?」
「…うん」
涙が治まると、やっと俺から離れた小花
…ちょっと、名残惜しい
「…ねぇ、珪くん」
「んー?」
まだ、涙目の小花が俺を見る
しかも、上目遣い…
「…血、飲んでい?」
俺、さっきまでダウンしてたんですけど…
まぁ、でも仕方がないか…
小花は吸血鬼として覚醒したわけだし
覚醒したからには、血を飲まなきゃいけないんだし
「飲めば?」
「いただきます」
俺が許可を出すと
小花はカプっと噛み付いた
…俺の手首に
「…なんで、ソコ?」
普通、首じゃないの?
「だって…飲み過ぎちゃうんだもん。珪くんの血…美味しいから」
「あー…そう…」