吸血鬼少女の餌は意地悪幼なじみ!
「うーん…」
珪くんからの残念なお知らせから1時間経過しました
困った…
飲めないと分かると無性に飲みたくなる
「…小花、平気?」
燐が心配そうに聞いてくる
「まぁ…うん。なんとか」
苦し紛れにトマトジュースを飲んでみるが、あまり効果はない
トマトの果汁と、人間の血じゃ似ても似つかないよねー…
「はい。小花」
「…え?」
私の目の前には首を差し出す燐の姿が…
「珪くんの血じゃないから、その場しのぎにしかならないけど…飲まないよりは良いと思うよ?一応、私も造血族だし」
「…いいの?」
「うん、いいよ?」
…じゃ、お言葉に甘えて飲まして貰おう
「ありがとう、燐」
「ううん。いいんだよ」