吸血鬼少女の餌は意地悪幼なじみ!

菊宮副会長くんが出て行き数分後…


「よし、終わり」


珪くんが仕事を終わらせたみたいです
しかし、私の目の前にはまだ綴じられていないプリントの山が…


「帰るぞ。仕度しろ」

「え、でも…私、終わってないよ?」

「今日中に作れなんて言ってねぇよ」


あー、そうなんだ
てっきり今日中に仕上げなきゃいけないんだと思ってたよ

じゃ、帰る仕度しよー


「…ブラッドオレンジねぇ」

「ん?」


帰り仕度してると、珪くんが貰ったジュースを眺めていた


「お前が欲しいのは、ブラッドオレンジじゃなくて…俺の血だろ?」


ニヤニヤ笑う珪くん

見透かされてるようで悔しいけど…


「…うん、ちょーだい」


ヴァンパイアの本能には逆らえません



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