吸血鬼少女の餌は意地悪幼なじみ!

「ねぇ、珪くん。私、明日もプリント綴じしなきゃいけないの?」


生徒会室に残してきた、綴じかけのプリントの山を思い出す


「あー…別に明日はいいよ。残りは役員にやらせる」


…最初からそーするべきなんじゃ?
私、生徒会役員でもなんでもないんだし


「俺と菊宮以外は部活あるから忙しいんだよ。お前、帰宅部だし。どーせ家に帰ってもやること無いんだし、生徒会に貢献しろ」

「勝手に人の心を読んだ上に凄い言い分だ!生徒会長なのに一般生徒を奴隷のように扱うのよくないです!」


うん、たまには強く言うことも大切だよね


「小花は俺の奴隷でしょ?」

「んなっ?!」

「俺の血が無きゃ生きてけないもんな?」

「ず、ずるい…」


血が無きゃ生きてけない
=珪くんに逆らえない

珪くんに逆らえない
=忠実な奴隷


やだ。
奴隷。
いやだ。

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