吸血鬼少女の餌は意地悪幼なじみ!

叫んで数秒後…
本当に彼が現れた


「生徒会サボって何してんの?」


ドスの効いた低い声
声色で怒っているのはすぐわかる


「ねぇ…菊宮。俺、言ったよね?次、小花を泣かせたら容赦しないって」

「会長…」


菊宮くんが振り返り、本当に現れた珪くんと対峙した


「覚悟は出来てるんだろうな?」


珪くんの拳に力が入るのが分かった
…殴る気だ

そして珪くんが一歩足を踏み出した
それと同時に私も動く


「だめぇぇぇえ!!」


殴るモーションを取った珪くんの腰に抱きつき、珪くんの動きを封じる

珪くんは私を振り切ってまでアクションを起こそうとはしないはず…

ダメだよ
私のせいで珪くんが停学とか絶対ヤダ

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