吸血鬼少女の餌は意地悪幼なじみ!
「昨日も今日も…アイツに泣かされたのに」
なおも、ブツブツ文句を言う珪くん
あぁ、でも…そっか。
私、今日も唇持っていかれたんだっけ…
うぅ…
思い出すんじゃなかった
唇の感触…気持ち悪い
珪くんのキスだったらそんなこと無いのに
「珪くん…」
「ん?」
気持ち悪いキス
珪くんに消毒してほしい
「あの…ね。えっと…」
「どうした?」
私の変な様子に珪くんが足を止めた
そして、不思議そうに私を見てくる
「あの…ち…」
「ん?血?飲みたいの?」
「違っ…ち、ちゅ…う…」
「………」
何が言いたいのか伝わったのか、珪くんが固まった
…言うんじゃなかったかも