変則的Heart breakの定義
「丙お兄ちゃまー☆」
すぐ下の妹‥壬衣〈ミズエ〉がこの春‥この学園を受けて入学してきた。
「――入学式‥‥。
もう終わったの?」
…‥壬衣も被害者の1人にすぎず俺と丁の間に挟まれながらも健気に俺達を変わらぬ態度で接しては見守ってくれている……。
「私……。
バスケ部のマネージャーになるように丁お兄ちゃまに言われたのー。
丙お兄ちゃまは…バスケしないの??
丁お兄ちゃま……と丙お兄ちゃまが一緒にバスケやっているの好きだったのに……。
何より……丁お兄ちゃまは…バスケ好きになったのは丙……。」
壬衣がなにか言葉を言いかけたのを制して言葉を返しその話題にはふれさせない。