高校生彼氏


私の中にあるもの………モヤモヤでドロドロでいつまでも無くならないもの。






「あのね………」







一瞬話していいものなのか迷ったけど。隠さず全部話してみる事にした。それでダメになっても………何も言わないよりマシかなって。







「いつだったか、ライトの夢は医者になることだって言ってたよね」
「あぁ。それがどうかした?」






的はずれに聞こえたのかもしれない。不思議そうな顔のライト。






「ライトは今年18歳。私は24歳。大学卒業してお医者になって軌道にのるまで最低六年。その頃私は三十歳よ?その間何の保証もなく待ってたら私そのうちライトに捨てられちゃうんじゃないかなって。大学に行けばライトと同じ夢を持つ素敵な女性がたくさんいるもの。ライトはこれからもっとかっこよくなるのに私は段々年をとるだけだから。
それに生活のすれ違いから実際医者と看護師が別れるの私たくさん見てるもの」

「うん。あとは?」






真剣にでも優しいライトの顔。ずっと撫でてくれてる手のひらの感触を感じながら、もう一つのことを聞いてみた。







「ラブちゃん……」







あ、また。ライトの手がピクリと動いた。






「あの日ライトと待ち合わせる前の電車の中で偶然話が聞こえちゃったの………」






友達達がライトの噂をしてた事。その中でラブちゃんがライトを好きって言ってた事。そして電車を降りてからも真後ろにいたから全部見てた事。それから…………






「お友達が言ってたの。ライト最近やってないっていってたもんなぁ、いよいよ溜まったら、遊ぶからいいんだって。そしたらラブちゃんともう一人の娘がライトと遊びたいって……」
「……え?」
「やってなくて溜まって遊ぶって言ったらあれでしょ……」
「どれ?」



「……エッチ」




あんぐり口を開けたまま動かないライト。図星だから?
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