高校生彼氏
―暇~………-
いいくらい中庭でまったりして、そろそろ昼飯かぁ……と病棟に戻った。
-きゃあっ!-
曲がり角の向こう側で女の悲鳴。聞いた事ある声…………
通り掛かるとパジャマを着た小太りのおっさん(入院患者だろう)とライトの彼女と例の巨漢看護婦。そのおっさんニヤニヤしながらライトの彼女の尻を撫でている。
「鈴木さ~ん。止めてください?」
「いいじゃね~か。減るもんじゃないんだ。長く入院してると楽しみなんかないんだよ」
後退ってもなかなか止めない。あっのエロオヤジが………
「鈴木さんダメですよ~。璃乃さんの彼に怒られちゃいますから」
ニコニコしながらアイツが仲裁に入る。
おっさん、割って入った看護婦の体を上から下まで舐めるように見ると、フンと鼻で笑った。
「あんたは………彼出来ないでしょ。こんなこともされた事ないんじゃないの?」
そんな事を言ったかと思うと、おもむろにその豊満な胸を鷲掴みにしやがった!
「………っ!!あいつ」
ムカッとした。両手を丸く動かしてニヤニヤ笑うオヤジ。
アイツあんな奴に体触られても笑顔を崩さない。それにすら腹が立ってしょうがない。
「気持ちいいでしょ?こっちはどう?」
オヤジの片手が尻に伸びた。
「痛ででででっ………!」
気付いたらオヤジの腕を掴み捩じり上げていた。こんなエロオヤジ怒りに任せてぼこぼこにしてやりたい。
そう思って拳を握り締めた時だった。
-ドン!-
背中に衝撃が走った。訳が分からなかった。
今…………突き飛ばされた?
無理やりオヤジと引き離され、あの看護婦に………。
俺の目の前でオヤジを背中に庇って立ちはだかってる。
「乱暴は止めてください!」