【完】イケメン*眼鏡*ランデヴー
居間では澪ちゃんがオペラの台本を広げ、イヤホンでその曲を聴きつつ覚えているようで、雅治はウェイクボードで不在。
「今日は午後から澪と糸満市の轟の壕とひめゆりの塔に向かって貰います。」
厳しくレポートをチェックしていた永太が顔を上げて私に告げる。
「永太は?」
「俺は学校の生徒会会議で自然交流学習の進行状況の報告をしに行かなくてはなりません。」
成る程。澪ちゃんはおっとりしてるし、雅治は私と同類でアホだし、そういうのは永太の仕事なんだ。
「今日の学習は今まででみたいに楽しくはありませんが、一番学んでほしいことですから。お願いしますよ。」
昔の沖縄のこと、戦争のことを学ぶ今日は、永太の言う通り学ばなきゃいけないことだと思う。
こんなアホな頭だけど、ちゃんと見て、触れて学んでこなきゃ。
その思いをうん、という首の動きに乗せると、永太も目だけ細めてその意思を受け取ったというのを伝え返してきた。
「今日は午後から澪と糸満市の轟の壕とひめゆりの塔に向かって貰います。」
厳しくレポートをチェックしていた永太が顔を上げて私に告げる。
「永太は?」
「俺は学校の生徒会会議で自然交流学習の進行状況の報告をしに行かなくてはなりません。」
成る程。澪ちゃんはおっとりしてるし、雅治は私と同類でアホだし、そういうのは永太の仕事なんだ。
「今日の学習は今まででみたいに楽しくはありませんが、一番学んでほしいことですから。お願いしますよ。」
昔の沖縄のこと、戦争のことを学ぶ今日は、永太の言う通り学ばなきゃいけないことだと思う。
こんなアホな頭だけど、ちゃんと見て、触れて学んでこなきゃ。
その思いをうん、という首の動きに乗せると、永太も目だけ細めてその意思を受け取ったというのを伝え返してきた。