【完】イケメン*眼鏡*ランデヴー



鬼畜クラッシャーの呪縛から解かれ、体が全快した頃、今日の学習内容の説明が永太から言い渡される。



「今日は本島まで出て、勝連城の見学に行きますよ。こちらは沖縄で最も古いお城と言われてまして、なかなか景観の素晴らしいところです。」



「へぇぇ!じゃあ、デジカメ持ってかなきゃ!それともチェキの方が可愛く撮れるかな?」



最近ハマっているチェキでの撮影を永太に提案してみると、永太は涼しげな一重を細め、美しく笑う。



「前から思っていましたが、貴方は写真がお好きみたいですね、悠莉。腕前も悪くない。」



「うん。思い出が残るのっていいでしょ?写メでも良いけど、一眼レフとかチェキとかで撮って写真に残すのも好き!」



昔から写真に残すのは趣味というかなんというか、カメラヲタのお父さんの影響だったりはするんだけど。



「あの大きなキャリーケースはカメラの機材も詰まっていたのですね。」



「そうなのー、遠出すると辛くて。」



「貴方にそんな良い趣味があるとは意外ですね。ただのフラーいなぐではないということですか。」



…………永太さんよ、関心するか貶すか、どっちかにして下さいよ。
< 124 / 248 >

この作品をシェア

pagetop