【完】イケメン*眼鏡*ランデヴー
永太が整った顔から眼鏡を外し、膝にレンズをごしごし、と押し付け掛け直す。



眼鏡外したら目が3とかだったら面白かったのに、結局イケメンじゃないか、畜生。



「今余計なこと考えたね?悠莉はドMなのですか?今度は何をお口に突っ込まれたいのよ、リクエストに答えますよ。」



「いや、そんなリクエスト絶対しないから!コエーな鬼畜!」



この鬼畜なら、マジでやりかねないからね。私死ぬからね。



「んちゃ、雅治やまぐゎーやさぬかみ?」



私達の会話なんか関係なしの澪ちゃんは、永太に何か話しかける。



「ああ、雅治はウェイくボードの練習ですよ、そのうち来ます。」



答えを聞いた澪ちゃんはこっくりと頷き、私の髪の毛を急にいじり出す。



「お洒落な色やんに、傷んでないねぇ?」



「ん?うん。ヘアケアは気にしてる方。」



澪ちゃんは触り心地が気に入ったのか、私の頭を撫で回す。



クールな雰囲気漂ってるけど、なんか、澪ちゃんって犬みたいで可愛いなぁ。



永太に、このクソ鬼畜に比べたら、そりゃもう天使だわ。
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