【完】イケメン*眼鏡*ランデヴー

「………わっさいびーん。」



うちなーぐちで『ごめんなさい』を伝えると、澪ちゃんが更に強く私達を抱き締めた。



「全く…手の掛かる子達です。ねぇ、澪？」



「クヌ場合、永太があんまーで、わんがスーなぬ？」



こんな時でも永太がお母さんで自分がお父さんなのかを尋ねてしまう澪ちゃんに、思わずふはっと笑い声が溢れた。



「わん、澪があんまーがゆたさん。永太や厳しいばぁよ。」



「黙りなさいよこの親不孝息子！君にはたっぷりお仕置きですよ！」



澪ちゃんに甘える雅治に、鬼畜発言をするする永太。



この楽しくて温かい空間の中で、ふと思う。



ああ、この時間も後ちょっとで終わってしまうんだなって。



夏が終わって私が日常に戻る時、私はどうやってその日常を笑って過ごすんだろう。



………考えるのは止めておこう。だって、今はここが私の日常なんだから。