【完】イケメン*眼鏡*ランデヴー
電話で永太に呼びつけられた雅治は、学校での補習とウェイクボードの練習のおかげか朝は強く、すぐにやって来る。
「うきてぃー!」
安定の元気の良さでうちなーぐちで『おはよう』を告げた雅治。
そう言えば雅治は、カンカン帽やキャップを被っていることが多いかもしれない。
加えて、当たり前だけど私より身長が高いせいか、頭部をよく観察したことはなかった。
居間にどかっと胡座をかいてテーブルに顎を乗っける雅治の黒のカンカン帽を奪い取ってみる。
「ぬー悠莉!ビックリしちゃ!」
その雅治の銀髪ふわふわパーマの頭部をまじまじと観察すると、こりゃビックリ。
「おぉ…これは、何色と表現したらいいんだろう。」
雅治の毛根から生えてきている髪の毛は、金髪と茶髪の中間みたいな色。
こんな明るい色なんだから、染める必要無くない?