【完】イケメン*眼鏡*ランデヴー
「ちゅーぬ朝、うちから出る時あんまーんかいなんかあびらりたな?」



「へっ!?な、何でそう思ったの?」



「アヌ後から、悠莉ちゃー、ぬーがら考えちょる様んかい見えたから。あらん?」



………違わない。澪ちゃんの言う通りだ。澪ちゃんは、自由にしているようでいつも私を見ている。



そんな意外と鋭い澪ちゃんに嘘なんてつける訳もない。



「私ね、皆のことが大好き。帰るまでに誰かを選ぼうとは思うんだけど、こんなに一度に誰かに好かれたことないからどうしていいか分かんなくて。」



「うん……そうか、じゃーじぃな。」



とてつもなく優柔不断で、好いてくれている澪ちゃんに失礼なことを言っているのに、澪ちゃんは優しく頷いて聞いてくれている。



何だか自分が情けなくて、目頭がぐわーっと熱くなって、涙が込み上げる。



「泣かねぇいで。やーを泣かせたくてしちゅんって伝えたんあんに。」



「ち…ちがっ!違うの!自分の優柔不断さに泣けてきちゃって!泣くことじゃないよね、ごめん。」



優しい澪ちゃんはその大きくて繊細な手で私の頭を優しく撫でる。
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