【完】イケメン*眼鏡*ランデヴー

澪ちゃんと穏やかな時間を過ごしていると、玄関の方からまた、いつもの賑やかなコントが響き渡る。



「クヌんじ悪鬼畜大魔王！やーなんか即行で悠莉んかいフラれろ！」



「ほぉぉう………？そんなこと言っていいの？そうですか、雅治には後で尻にでも花火ぶっ込みましょうかねぇ？」



ぶ………物騒な！永太が言うと冗談に聞こえないし！



「澪ぉぉ！ユーリ！永太がんじ悪してくる！」



「あはは、いつものことじゃん！」



ホント、雅治がいると一気に場が賑やかになるし、皆が笑顔になる。



「花火の前にご飯を食べましょうか。二人供、おうちに連絡はした？」



何だかんだで面倒見のいい永太と、ゴーイングマイウェイの澪ちゃん、末っ子の雅治。



三人のバランスは絶妙で、この三人が私の沖縄生活に関わってくれたから、きっと楽しく過ごせてる。



残り二週間を切ってしまった沖縄での時間を、私はこの三人に委ねて楽しめば良いんだとそう思った。



最後の日、一番大切にしたい人を決めればいい。だから、私はそれまで全力で楽しむんだ。