【完】イケメン*眼鏡*ランデヴー

さっきの立派な畳の部屋に戻ると、そこにはお祖父ちゃんと雅治のお父さんお母さん、それからにぃにぃと永太のお姉ちゃん、小学生くらいの男の子がいる。



「おー、悠莉ちゃん、しばらくぶり！」



「にぃにぃーあぬひゃーたー？」



「雅治がいっつも話してる『悠莉』だよ！」



あの子は雅治の弟らしく、にぃにぃに抱っこされて満足げにニコニコしている。



弟ちゃんはお母さん似で、日本人らしい黒髪のくりくりの奥二重で、でも肌だけは雅治達と同じホワイト。



長いテーブルに、お祖父ちゃん、お父さん、にぃにぃ、雅治と並んでいる光景は、一人の人間の一生を見ているようで、なんだか面白い絵面だ。



「それでは皆で、いただきます！」



「「「「いただきます！」」」



こんなに大所帯で食事を採るのは歓迎会の時以来。永太の家で食べるおばぁの料理も美味しいけど、雅治の家のご飯もとても美味しかった。