【完】イケメン*眼鏡*ランデヴー
うろ覚えだった雅治の家への道のりを、途中何度か迷いながらなんとか辿り着く。
運動慣れしてない私は、家の前でゼェゼェと息を切らし、立ち止まる。
「と……とりあえず、酒屋の方に行ってみよう。」
この灼熱地獄の中で、最早気力のみで立っている私は、ふわふわする体を何とか動かし歩く。
ああもう水くらい持ってくれば良かった。
「悠莉?うんぐとぅとこでぬーしよんばーよ?」
ぐるぐるする意識の中、ふと、求めていたその声が私の頭上から降ってくる。
「スッゲー汗。熱中症になるぞ。クリ飲め!」
うわぁ、と間抜けな声をあげた雅治だったけど、すぐに鞄からミネラルウォーターを取り出して私に差し出す。
「あ……ありがと。雅治は、朝から外出?」
「おー、夏休み最後なぬんかい補習でな。」
てへっと照れたように頭を掻く雅治は、通常運行でアホ可愛い。
なんか、焦って会いに来た私って何なんだろう。
運動慣れしてない私は、家の前でゼェゼェと息を切らし、立ち止まる。
「と……とりあえず、酒屋の方に行ってみよう。」
この灼熱地獄の中で、最早気力のみで立っている私は、ふわふわする体を何とか動かし歩く。
ああもう水くらい持ってくれば良かった。
「悠莉?うんぐとぅとこでぬーしよんばーよ?」
ぐるぐるする意識の中、ふと、求めていたその声が私の頭上から降ってくる。
「スッゲー汗。熱中症になるぞ。クリ飲め!」
うわぁ、と間抜けな声をあげた雅治だったけど、すぐに鞄からミネラルウォーターを取り出して私に差し出す。
「あ……ありがと。雅治は、朝から外出?」
「おー、夏休み最後なぬんかい補習でな。」
てへっと照れたように頭を掻く雅治は、通常運行でアホ可愛い。
なんか、焦って会いに来た私って何なんだろう。