【完】イケメン*眼鏡*ランデヴー
「何で隠すの?良いじゃん、イケメンなんだからさー。」



私が呑気に雅治に告げると、雅治がブーッと唇を尖らせ、こちらを向く。



「ヤーがこゆい化粧してすっぴん隠すぬと同じくとぅだしよ。」



あ…成る程。そう言われちゃ、納得するしかないわ。



どんなに美人でも、女の子は化粧するよね。そういうのと同じってことか。



「永太、んじ悪だばぁ!根性しぃてるね!」



ブーの顔のまま、雅治が永太に向けて指を差すと、永太が鬼畜な笑顔のまま、その白い指先を握った。



「さて、問題です。根性の『しぃてる』俺はこれからこの指をどの方向に曲げるでしょうか?」



「ンガァァ!どぬ方向んかいも曲げねーらんで!永太様や、清いおくくるぬ持ち主んでぃいーんぬが正解やいびーん!」



……雅治、私と同じ扱いなんだね、この鬼畜からいつも虐められてるんだね、可哀想に。
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