【完】イケメン*眼鏡*ランデヴー
その目が、少しずつ私に寄ってきているのを感じて、そっと瞼を閉じると、唇に柔らかな温もりが降ってくる。
唇が離れて 瞼を開けば、眼前に広がる澪ちゃんの穏やかな無表情が、ふわり、と歪む。
瞳が弧を描き、鼻の頭に皺が寄り、唇がふにゃ、と上がったその顔は。
「わ………笑ってる。澪ちゃんが、笑ってる!」
この夏、一度も見たことの無かった澪ちゃんの笑顔。優しくて、ふわふわしたその笑顔。
「いほーなくとぅあびるな、悠莉や。わん、ひっちー笑っちょるばーよ。」
「いやいや……いつも笑ってるは嘘だって。」
っていうか、長く付き合いのある永太や雅治はそれを見分ける能力があるけど、私にはそこまでのスキル無いって。
でも………これからは、穏やかな無表情の中の澪ちゃんの表情を、私は見分けれるようになりたいな。
唇が離れて 瞼を開けば、眼前に広がる澪ちゃんの穏やかな無表情が、ふわり、と歪む。
瞳が弧を描き、鼻の頭に皺が寄り、唇がふにゃ、と上がったその顔は。
「わ………笑ってる。澪ちゃんが、笑ってる!」
この夏、一度も見たことの無かった澪ちゃんの笑顔。優しくて、ふわふわしたその笑顔。
「いほーなくとぅあびるな、悠莉や。わん、ひっちー笑っちょるばーよ。」
「いやいや……いつも笑ってるは嘘だって。」
っていうか、長く付き合いのある永太や雅治はそれを見分ける能力があるけど、私にはそこまでのスキル無いって。
でも………これからは、穏やかな無表情の中の澪ちゃんの表情を、私は見分けれるようになりたいな。