【完】イケメン*眼鏡*ランデヴー
あの夏が終わり、食欲の秋を越えて、冬休みさえ飛び越えて、3月。
澪ちゃんと順調にお付き合いを続け、3年生に無事に進級が決まった春休み。
お父さん、お母さん、私の三人暮らしの団地が、今日は賑かだった。
「沖縄の子だって聞いたから、ゴーヤーチャンプルーにしてみたけど、美味しいかな?」
「最高!美味しいです!」
「雅治、米粒飛ばすの止めなさい。はしたないでしょ。」
…………えーっと、今の状況はと言いますと、渡辺家の食卓に、自然交流委員会の三人がいるんですよ。
もりもり遠慮なく食べる雅治、それを世話する永太、その隣は、お土産に貰ったお酒にご満悦のお父さん。
テーブルを挟んで、ほんわりと食事する澪ちゃん、イケメン三人に舞い上がるお母さん。その間に挟まれてる私…といった具合だ。