【完】イケメン*眼鏡*ランデヴー



あの夏が終わり、食欲の秋を越えて、冬休みさえ飛び越えて、3月。



澪ちゃんと順調にお付き合いを続け、3年生に無事に進級が決まった春休み。



お父さん、お母さん、私の三人暮らしの団地が、今日は賑かだった。



「沖縄の子だって聞いたから、ゴーヤーチャンプルーにしてみたけど、美味しいかな?」



「最高!美味しいです!」



「雅治、米粒飛ばすの止めなさい。はしたないでしょ。」



…………えーっと、今の状況はと言いますと、渡辺家の食卓に、自然交流委員会の三人がいるんですよ。



もりもり遠慮なく食べる雅治、それを世話する永太、その隣は、お土産に貰ったお酒にご満悦のお父さん。



テーブルを挟んで、ほんわりと食事する澪ちゃん、イケメン三人に舞い上がるお母さん。その間に挟まれてる私…といった具合だ。
< 229 / 248 >

この作品をシェア

pagetop