【完】イケメン*眼鏡*ランデヴー
「ああ、それなら。」



「あいつですよ。」



永太と、渡辺家仕様に標準語の雅治が、二人揃って澪ちゃんの方を見る。



皆の注目を浴びる澪ちゃんはというと……。



「あんまー、いりけーらしみそーれ。」



うちの、無駄に高い炊飯器で炊かれたお米が美味しかったらしく、幸せそうにお母さんに茶碗を差し出した。



っていうか、こんな時までゴーイングマイウェイ貫く澪ちゃんって勇者!?



「えーっと、あんまーって私?」



「そう。お母さん、おかわりだって。」



なんかもう、こういうすっとぼけたところも澪ちゃんらしくて、突っ込む気にもならないで翻訳すると、お母さんも笑顔になる。



「あらー、お母さんって沖縄ではあんまーって言うの?可愛い!」



「澪君、お父さんって沖縄弁で呼んでくれるか?」



「………ん?すー、グラスがからやいびーん。お酌さびらよ?」



……私の両親ですもの、順応性高いというか、何というか。それ、娘の彼氏のゴーイングマイウェイに対してのリアクションじゃなくね、良いけどさ!
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