【完】イケメン*眼鏡*ランデヴー
居間の扉を開いたけど、そこには永太はいない。
「永太………?」
おばぁが教えてくれたから、多分こっちで間違いはないだろうから、私はゴーヤーカーテンに遮られた裏庭に続く縁側へと歩を進めて行く。
…………………いた。
ゴーヤーカーテンに遮られてない場所、
午後14時の、燦々と照る太陽が屋根で隠れ、風鈴の音が慎ましく鳴り響くその場所に、まるで一枚絵のように綺麗な顔で眠る永太がそこに、いた。
まるで日向ぼっこをする猫のような寝顔に、自然と笑顔になってしまう。
文庫本を読んでいたのだろうか、読みかけたところで伏せてある。
こんな無防備な永太、初めて見るかもしれない。
小さな頭の横に腰を下ろし、涼しげな風鈴の音を聞きながら永太のサラサラの黒髪を触ってみる。
「うわぁ、柔らかい。」
傷みひとつないその黒髪に、なんだかホッとする。
「永太………?」
おばぁが教えてくれたから、多分こっちで間違いはないだろうから、私はゴーヤーカーテンに遮られた裏庭に続く縁側へと歩を進めて行く。
…………………いた。
ゴーヤーカーテンに遮られてない場所、
午後14時の、燦々と照る太陽が屋根で隠れ、風鈴の音が慎ましく鳴り響くその場所に、まるで一枚絵のように綺麗な顔で眠る永太がそこに、いた。
まるで日向ぼっこをする猫のような寝顔に、自然と笑顔になってしまう。
文庫本を読んでいたのだろうか、読みかけたところで伏せてある。
こんな無防備な永太、初めて見るかもしれない。
小さな頭の横に腰を下ろし、涼しげな風鈴の音を聞きながら永太のサラサラの黒髪を触ってみる。
「うわぁ、柔らかい。」
傷みひとつないその黒髪に、なんだかホッとする。