【完】イケメン*眼鏡*ランデヴー

永太の運転で離島から、海上の道路を経て、沖縄校へ到着。



沖縄校は東京の私の学校とは雰囲気が違い、随所に植物が植えてある。



中でも目を引いたのは、駐車場のアスファルトを突き破る大きな木。


「すっごぉい！何あの木！」



「あれはガジュマルの樹ですよ。精霊が宿る木と言われています。」



「ちゃーぁうまぬ木ぬシチャで澪が昼寝しはるよ。」



あー、あの木の下で涼みがてらお昼寝する澪ちゃん、想像できるなぁ。



「ガジュマルの樹の妖精さんってさ、もしかして、澪ちゃんだったりしてね。」



「クスッ。上手いこと言うじゃないの。そうかもしれません。」



珍しく、永太が楽しそうに笑い目を細める。やっぱり、永太が笑うと絵になる。



永太のオープンカーから降り、校舎へ入り暫く歩くと、そこは文化部の部室棟だったらしく、色んな音楽の音や、歌声が聴こえてくる。



その中から、演劇部のプレートを見つけ、永太がそのプリケツを引っ付けた美脚を止めた。