【完】イケメン*眼鏡*ランデヴー
闘技場はいるだけで汗だくになりそうなほど熱気に包まれていた。
どこか遠い外国のコロシアムを彷彿とさせる円形のスタジアム。戦いを囲むように観客が座っている。
「この暑い中、スッゴイお客さん。」
「闘牛は毎日行われる訳ではありませんからね。席を取るのも一苦労ですよ。」
左隣に座った永太が汗のせいでへばりつく眺めの艶やかな黒髪を掻き上げながら、私にそう言う。
「クヌ熱気がまたゆたさんさー!」
前に座る雅治が犬みたいにプルプルと首を横に振るい、隣の澪ちゃんに髪の毛がぶつかり、ちょっと迷惑そう。
「あー…暑い、暑い暑いあ、つ、い!」
「煩いですね。全く………こうすればマシでしょ?」
永太が困ったような声を出し、やれやれ、と肩を竦めたかと思うと、考える間もなく首がひんやりする。
どこか遠い外国のコロシアムを彷彿とさせる円形のスタジアム。戦いを囲むように観客が座っている。
「この暑い中、スッゴイお客さん。」
「闘牛は毎日行われる訳ではありませんからね。席を取るのも一苦労ですよ。」
左隣に座った永太が汗のせいでへばりつく眺めの艶やかな黒髪を掻き上げながら、私にそう言う。
「クヌ熱気がまたゆたさんさー!」
前に座る雅治が犬みたいにプルプルと首を横に振るい、隣の澪ちゃんに髪の毛がぶつかり、ちょっと迷惑そう。
「あー…暑い、暑い暑いあ、つ、い!」
「煩いですね。全く………こうすればマシでしょ?」
永太が困ったような声を出し、やれやれ、と肩を竦めたかと思うと、考える間もなく首がひんやりする。