【完】イケメン*眼鏡*ランデヴー



闘牛が終わった後は、予定通り沖縄そばが食べられるお店へ。



車内で雅治と澪ちゃんが歌っていたあの『沖縄そばの歌』も本当に流れていて。



「マジで流れるんだね。」



「うちなーでや有名な歌やっさーからね。」



隣の澪ちゃんが歌詞通り、ちゅるちゅるとそばを啜りながら答える。



「どうみ?ちびらしくまーさんだばぁ?」



「うん、でーじ、まーさん。」



覚えたてのうちなーぐちで、まるで自分が作ったみたいに自慢する雅治に答えると、満天の微笑みが返ってくる。



雅治の隣の永太は、雅治が啜る度テーブルに飛ぶおそばの汁を絶妙なタイミングでふきふきしている。



「まるで、お母さんと小さな子供だね。」



私が二人の姿を半笑いで眺めていると、二人もこちらを見る。
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