【完】イケメン*眼鏡*ランデヴー
私のふった話題で盛り上がってた二人だけど、ふと、澪ちゃんが穏やかな無表情を私に向ける。



「わん、なーやぬくとぅより、気になるくとぅがあんのよ。」



「ん…?どした、澪ちゃん。」



澪ちゃんから会話の話題ふってくるなんて珍しいな、と思いながらオレンジジュースを口に含んでみる。



「悠莉、永太とくびちりどぅしやしが、永太ぬくとぅがしちゅんなぬ?」



その一言に、ぶほっと飲んだものを噴き出した上に、噎せて咳が止まらない。



標準語に直したら、澪ちゃんが言ったことは『永太と仲が良いけど、好きなの』ってことだ。



「はっ……!無理、あんな鬼畜無理!」



「ヤシガ、頭撫でられたりとい、けっこう自然わけよね。」



うっ…澪ちゃんってぼんやりしてるようで鋭い。



初日から考えれば、確かに永太は私に優しいし、私もそれに慣れてきたところはあるけど。



でもさ、一緒に住んでるし、鬼畜とはいえ基本世話焼きみたいだし、深い意味はないと思う。
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