【完】イケメン*眼鏡*ランデヴー
雅治よりは落ち着いている澪ちゃんに助けを求めて視線を向けると、その濃い、目力半端ない瞳がジーっとこちらを見る。



「わったー三人や、同じ病院で生まれて、同じ幼稚園で育って、小学校も中学校も高校もちゃーまじゅんぬ幼馴染みやっさー。」



「う…うん。ずっと一緒なのは、家近所だし知ってるよ?」



同じ環境で育ってきた三人は、性格はそれぞれ全く違うけど、お互いを理解し合ってるのは何となく分かってる。



「やっさーから…気んかいいゆんもぬ、しちゅんんかいなるもぬも、昔からまじゅんぬーが。……恋も、ね。」



えーっと、私もそんな鈍くないからさ、そこまで言われたら察したんだけど。



「………その、昔から一緒のものを好きになっちゃう三人に、その……私、モテてる?」



「そう。わんと澪や初対面ぬ時からビビっと来てたんだしよ。永太や、ひっちぃ聞いてもウイーてぃーくはぐらかすしが。」



えーっと、頭で標準語に変換してみると、二人は一目惚れで、永太もそうなんじゃないかっていつも聞くんだけど、上手くはぐらかされるってことだよね。



二人の真剣な顔から、冗談ではないのは充分分かるけど、にわかに信じ難い。



だって、私、特別可愛い見た目でもないし、スタイルも細いけどメリハリないし、頭は良くないし。
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