【完】イケメン*眼鏡*ランデヴー
非常にお下品でございますがお股がスースーいたしやす。



……なんて考えながら待ち合わせの場所に着くと、そこには既に浴衣姿の澪ちゃんと、甚平姿の雅治が待っていた。



「ま………眩しい!イケメン二人の夏の羽衣が眩しすぎる!」



興奮で鼻血ブーしちゃいそうなほどにその姿が似合う二人に即行でiPhoneを向ければ、澪ちゃんは柔らかな無表情で、雅治は満天の笑顔でピースする。



後でタイムラインとTwitterとFacebookに晒すんだもんね!



「ユーリ、浴衣似合っちょるよ!」



「じゅんに。うじらーさん。」



「いえいえ、お二人に比べましたら大したものではございましぇん。」



お互いを褒め合いペコペコお辞儀する私達は、多分周りからしたら相当変人だと思う。



無地の黒の浴衣の澪ちゃんは、麦わらのカンカン帽を被っていてオシャレさん。



白地の甚平の雅治は前髪をアカバナをモチーフにしたゴムでアップにしていて無邪気さを底上げしている。



「うりー、てぃー繋いちち!」



「あんせー、わんやヒジャイさぁ。」



差し出された手を右は雅治に、左は澪ちゃんに差し出し、三人で仲良く歩き出す私達。



なんか、小さい頃にお父さんとお母さんと三人でお祭りに行った時みたいで、思わず頬が緩んだ。
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