LOVE SICK【完】
「瑠瘉、もう言ったほうがいいよ」
うずくまっている瑠瘉を可南が抱きしめている。
「ダメだよ.....迷惑...かかるから」
すごく小さい声で震えている。
「言ったほうが楽だよ、ね?」
いったい何の話だ?
言ったほうが楽?瑠瘉は俺に何かを隠している。
「玲央がつらい思いするだけ....だもん」
俺が、つらい思いをする。
瑠瘉は俺のために我慢しているのか?
そう思うといてもたってもいられなくなり気づけば走っていた。