LOVE SICK【完】
まるで本物の家族のようなものだった。
家族だけど久しぶりすぎて嬉しかったんだ。
お母さんは私にとって遠い存在だったから。
撮影現場についてお母さんと別れる。
メイク室に向かうと麻里ちゃんがいた。
「麻里ちゃん!お母さん、帰ってきた!」
「え?瑠佳が?」
「うん!」
「今いる?会いたい!」
お母さんにもこういってくれる人がいて嬉しい。
「いるよ!メイク終わったら連れて行ってあげるね?」