LOVE SICK【完】
「ちげーよ!」
誰もいない教室に篤志の声だけが響く。
「瑠瘉のこと、どう思ってんだよ?」
「......」
好きと言ってもいいのだろうか。
追いかける資格のない俺が好きと言ってもいいのだろうか。
「なんで黙んだよ!好きなんだろ?好きで好きで仕方ないんだろ?可南に言われたことなんて気にすんな!お前は自分の気持ちを大切にすればいいんだよ!」
あぁ、好きだよ。
「でも、可南の言葉はあってるよ...」