負け犬予備軍の劣等人生
私の女の第六感が
また働いた。
問いただし、
彼は自白した。



今度は同級生らしい。



たまたま再会したら、
その女、離婚したてで今、
一人で住んでいるという。


飲みに行って、
泥酔してしまった彼を
解放するべく、
その家に入れたという。


バツイチになりたてで、
寂しいのもわかるけど、
そんな簡単に
男を家に入れる神経が
わからない。

彼も酔いが覚めて、
またそういう雰囲気に
なったらしい。
彼の中では
どうでもいい女だ。
付き合う気など
サラサラない。




「付き合えないけどいいの?」




「うん。」

バツイチの女というのは
そこまで自分を
捨てれるんですね。
その時、
その女をどんなに恨んだか・・・。


それを聞いたのは
彼の家に泊まった日だった。
彼は男だから、
下半身と心は別なのだろうけど、



二度目だ。


流石に答えた。

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