君のイナイ季節
「ちょっと!何してんのよ!!」

今朝は今にも雨が降りそうなので、少し早い目に学校へ行った。

靴箱付近で高槻さんとその友達が私の上履きに死ね、とか落書きをしている。

体中の血液が沸騰しそうなくらい、熱くなって。

叫んでいた。

「ヤバッ!」

そう言うと彼女達は走って逃げる。

私は追いかけた。

本当に許せない!

拓海くんが振り向かないからって八つ当たりもいいところだ!

そんな性格だから拓海くんも嫌がるのに。

靴箱置場の2階は体育館。

彼女達は階段を駆け上がる。

「待て〜!!」

私の声が響いていた。
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