君のイナイ季節
「美味しいね」

拓海くんのその笑顔にホッとする。

「良かった」

久々に作ったケーキなんで自信はあっても多少はドキドキしていたんだけど。

「やっぱり真由ちゃんの作ったものはおいしいね」

子供のように無邪気な拓海くん。

そういう時の拓海くんはとても可愛い。

私の顔が急にほてったのがわかる。

パパとママはそれを見て笑っていた。
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