君のイナイ季節
しばらく4人で他愛のない話をしていたんだけど。

「あのっ…」

拓海くんはパパとママを見つめて、少し緊張した様子で話しはじめた。



「僕、高校を卒業したら、真由ちゃんと一緒に暮らしたいと思います」

「それは結婚しようと…?」

パパは即、言葉を返した。

「はい。…まだまだ大変な事が多いですけど、でも、僕にはファンだけでなくて、身近に支えてくれる人が欲しいです」

「それが真由なんだ」

パパの言葉に拓海くんは頷いた。

「真由はどうなの?」

ママは私に聞いた。

パパも拓海くんもこっちを見る。
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