君のイナイ季節
文化祭当日は、自分のクラスの出し物でも忙しいけど、ファッションデザイン部のファッションショーは誰でも見れるように、最後の方にスケジュールが組まれている。

「綺麗だよ」

今日は前回の衣裳合わせの時みたいにノーメイクではなく、それなりに化粧をしていた。

拓海くんに言われて思わず赤くなる。

「拓海くんこそ、カッコイイよ」

拓海くんはニヤッと笑って親指を立てた。

そんな会話を聞いていた能勢先生がニコニコしている。

「いつか、本当に結婚するんでしょうね〜」

私達を見て、そう言った。

「多分、結婚までは色々あると思うけど、2人とも頑張ってね。
絶対に幸せになるのよ」

私達は頷いた。
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