君のイナイ季節
「今度の日曜、少し遠いけど、行ってみる?」

パパの言葉に顔を上げた。

「本当は一人でバイクで行こうかと思ったんだけど、真由が行きたいなら車で行ってもいいよ」

そう言ってパパは笑った。

私は目を輝かせて大きく頷いた。

これで拓海くんの近くにいられるし、見ることも出来る。

バイクの事はよくわかんないけど、そんなのは別にいいや。


神様、仏様、パパ様、ありがとう〜



そうだ!

拓海くんにはこの事を黙っておこう!!

内緒にしていて、びっくりさせたい!!
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